棟板金とは?その役割やメンテナンス方法について
建物や屋根などのメンテナンスは専門性が高く、分からない用語のオンパレードです。
しかし、しっかりと工事を把握し、トラブルを回避するためにもある程度の知識は得ておいた方が良いでしょう。
何度も行う工事ではないので、後悔しないメンテナンスを行いましょう。
棟板金の役割
屋根メンテナンスの際に、初めて「棟板金」というフレーズを聞いたという方も少なくないと思います。
棟というのは、建物の一番高い位置に取り付けるパーツです。
スレート屋根や金属屋根では金属製の棟が用いられるため、「棟鈑金」と呼ばれています。
への字型になった板金で、屋根の継ぎ目の部分をカバーしています。
板金の下には、棟下地と呼ばれる下地材が2本平行に取り付けられています。
この部分をしっかりとメンテナンスを行わないと、雨漏りや台風などでの破損の原因となりますので、しっかりと点検、メンテナンスを行いましょう。
棟板金のメンテナンス
棟板金の耐用年数は15年とされています。長くても25年です。
このメンテナンスを怠ると、しっかりとした効果を得られないため、雨漏りや破損の原因となります。
屋根の形状によリ異なりますが、費用としては切妻屋根が25万円から30万円、寄棟屋根が30万円から40万円、多面体の場合には35万円から45万円程度が必要となります。
棟板金は屋根メンテナンスと一緒に行うのが賢明です。
棟板金工事費用の多くのウェイトを占めているのが「足場工事」のため、費用を薄めるという観点でも、屋根塗装などと合わせて行うと良いでしょう。
棟板金のメンテナンスのポイント
屋根は常にチェックできる箇所ではないため、なかなか自力では確認するのが難しいのですが、メンテナンスの目安には以下のようなポイントを押さえておきましょう。
1.棟下地の木が腐る、痩せる
2.継ぎ目のシーリングが切れている、雨水が侵入している
3.固定している留め具の釘が浮いている
4.屋根材と棟板金の隙間に雨水が入り込む
5.棟板金が浮いている
6.釘が外れている
業者の見積もりの際には写真などを添付してもらい、必要な工事なのかを確認するためにも、メンテナンスのポイントを押さえておきましょう。
まとめ
耳慣れない「棟板金」ですが、屋根の構造の重要な要となるパーツです。
それぞれの役割りをしっかりと把握しておくことで、必要な工事、不要な工事も振り分けることができます。
屋根メンテナンスは、トラブルの多い行為でもあります。
トラブル回避のためにも、知識を持っておくということは大切です。