雨樋(あまどい)とは?その必要性やメンテナンス費用について
屋根の軒部分に取付けてある役物に雨樋(あまどい)という部材があります。
この雨樋は、建物に必要な部材でなくてはならないものとなります。
しかし、この雨樋の必要性はあまり知られておらず、劣化してもそのまま放置してしまう人がほとんです。
そこでここでは、この雨樋の必要や劣化した場合のメンテナンス方法について詳しく説明していきます。
雨樋とは?その必要性について
雨樋は屋根からの雨水を地上に流すための役物となります。
この雨樋が無いと、屋根の雨水はそのまま地上へ飛び散るため、快適な住まい環境が損なわれてしまいます。
また、隣接する建物へも雨水が飛んでしまうため、迷惑もかかります。
そのような被害を防ぐためにもこの雨樋はとても重要な役割を果たしています。
雨樋の劣化症状
雨樋も年数が経つとさまざまな不具合が生じます。
基本的には、雨樋も塩ビ素材のものが多く、日焼けによって硬くなり割れやすくなります。また、留め金具も錆びて、雨樋が外れたり歪んだりする原因につながります。
そのほか、台風や積雪の影響で雨樋が外れたり、歪んだりしますので、状況によってメンテナンスが必要となります。
雨樋のメンテナンス方法とその費用
雨樋にもさまざまなメンテナンス方法があります。
枯葉清掃
雨樋には木々が近くになる場合は枯葉が入り込みやすく、よく詰まってしまうことがあります。
そのため、定期的な清掃が必要なります。
清掃費用は、1~2万円くらいとなります。
割れ補修
雨樋が割れてしまった場合には、部分的にコーキングや接着剤、防水テープなどで補修することもできます。ただし、補修は応急処置となり、効果は長続きしないため注意が必要です。
補修費用は、1~2万円くらいとなります。
塗装
雨樋が日焼けによって劣化した場合には、塗装を行ってメンテナンスを行うことがあります。塗装を行うことで、雨樋が塗膜で保護されるため、その後のさらなる劣化を防ぎます。
ただし、あまり劣化してから行ってもあまり意味がないので、早めの塗装が効果的です。
塗装費用は、500円/mくらいとなります。
部分交換
割れてしまった場合に、補修ではなく部分的交換を行うこともできます。
ただし、注意点として部分的に交換した箇所のみ色合いが変わりますし、補修した感じが残ります。
また同じ品番の雨樋が廃盤となっていた場合には部分交換ができません。
部分交換費用は、3~5万円くらいとなります。
全交換
一般的な雨樋のメンテナンス方法として、全交換があります。
だいたい、20年~30年過ぎてきたら、外壁塗装などと一緒に行うことが多いです。
全交換費用は、3500円/mくらいとなります。
まとめ
雨樋は、雨水を適切に流すために必要不可欠な部材となります。
そして、この雨樋も年数が経つとさまなざまな不具合が生じるため、状況に応じた修理が必要となります。
状況を確認して適切なメンテナンスを行っていきましょう。